その名の通り、故人の財産を相続する「遺産相続」。
その方法は、大きく2通り存在しています。
■遺言が存在していた場合
遺言がある場合は、遺言の指示に従って相続財産を分割することになります。
一方で、遺言が絶対的な効力を持つというわけではありません。親族であるにもかかわらず、全く相続財産が割り当てられていなかったなど、遺言の内容に納得できない場合、ケースによっては「遺留分」を請求することができます。
■遺言書がなかった場合
一方、遺言書がなかった場合はどうでしょうか。
故人がどのように財産を遺したかったのかが分からないため、法律によって定められた「法定相続分」に従って分割することになります。
この法定相続分は、
・故人の戸籍上の配偶者=遺産の2分の1
・故人の子供=遺産の2分の1
・故人の父母=遺産の3分の1
・故人の兄弟=遺産の4分の1
と定められています。
ただし、法定相続人であり、かつ特別に相続財産の増加のために貢献してきた場合は、「寄与分」を主張することができます。
給料を貰わずに長年家業を手伝ってきた人、故人と同居して長年介護をしてきた人などは、寄与分を主張することができる場合があります。
また、相続財産の分割には、3種類の方法が存在しています。
現金などの相続財産をそのまま分割する「現物分割」。
土地などの相続財産を売却し、その売却金を分割する「換価分割」。
そして、家屋や土地など、分割の難しい相続財産を取得する代償として、不足分を現金等で他の相続人に支払う「代償分割」です。
どの分割方法が適しているか、相続財産の規模や内容に応じて決断されることをおすすめいたします。
司法書士 竹内康二は、相続問題でお悩みのお客様を、確かな知識と経験で力強くサポートいたします。
新宿区、中野区、杉並区、豊島区をはじめとして、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県にお住まいのお客様からのご相談に、広くお応えいたしております。
遺産相続など、相続問題でお悩みの方は、当職までお気軽にご相談ください。
遺産相続とは
司法書士 竹内康二が提供する基礎知識
-
遺産相続手続き
突然親族が亡くなり、どこから相続手続きを進めたらよいか分からない、という方も少なくありません。 本章で...
-
家族信託の仕組み
家族信託では、委託者、受託者、受益者の三者が当事者となります。 ・「委託者」とは財産を委託する人で、財...
-
自筆証書遺言の方式緩和...
相続法の改正によって自筆証書遺言の方式も緩和されました。また、保管の方法も改正がありました。 自筆証...
-
抵当権抹消手続き
■抵当権抹消登記とは まず、抵当権とは、住宅ローンや融資が返済されない時に、担保として抵当権を設定した...
-
不動産登記とは?目的や...
土地や建物については所有者を記録し、これを一般公開しています。この仕組みは「不動産登記」と呼ばれ、権...
-
遺産分割はどうやって決...
相続人となる方が複数いる場合、遺産は分割して取得することになります。その分割のやり方にはいくつかのパ...
-
遺言書が持つ効力について
■遺言書は全て有効? 遺言書は、その形式が法律で定められており、要件を満たしていれば有効となります。す...
-
所有権移転登記とは
■所有権移転登記とはなにか 所有権移転登記とは、不動産を購入したとき、相続したとき、贈与したときといっ...
-
家族信託とは
■家族信託とは 家族信託とは、一般に、財産を持つ人(委託者=受益者)が、自分の老後や介護などといった特...