以前まで、司法書士の報酬は、法務大臣から認可を受けた「司法書士報酬額基準」に基づいて設定されていました。しかし、公正な競争の確保や合理性の観点から規制緩和がなされ、平成15年に上記報酬基準は廃止されました。
これにより、各司法書士は報酬額を自由に設定することができるようになりました。ただし、自由といっても、司法書士会の会則で、報酬額は司法書士と依頼者との合意によって決定することになっています。
また、司法書士の報酬に関する様々なルールがあります。
例えば、司法書士は依頼者にあらかじめ報酬額の算定方法やその他の報酬の基準を示す義務があります(司法書士法施行規則22条)。そして、報酬の金額又はその算定方法を事務所の見やすい場所に掲示するなどして明らかにし(司法書士会会則基準89条)、受任に際しては、報酬及び費用の金額などについて十分に説明しなければなりません(司法書士倫理20条)。
もちろん、依頼内容の難易度によって報酬額が前後する場合もあります。いずれにしても、司法書士に依頼をする際は、報酬額について十分説明を受けるようにしましょう。
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司法書士報酬額基準について
司法書士 竹内康二が提供する基礎知識
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